
ある日、ノートに思っていることを書き出した。それがすべての始まりでした。
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これは膝の怪我で4ヶ月ほど入院していた時の話です。
2022年12月にK-1の舞台で試合が決まり、自分の中でも絶対に勝ちたい!という気持ちが前のめりになり、膝を痛めても、まだイケる、まだイケると無理をしてしまい、気付いたら階段を上がるだけで膝が外れてしまうほどになってしまいました。
検査した結果、後十字靭帯損傷、半月板損傷、膝と大腿骨の軟骨がぶっ壊れるという大怪我になってしまいました。
その後、膝の名医の先生がいる、おゆみの中央病院というところで、約9時間ほどの大手術をして約4ヶ月間入院することになりました。
その間、コロナ禍ということもあり家族や知人とは面会も出来ず、さらに売店にも行けないという状況でした。
術後は先生や理学療法士、看護師さん達のサポートもあり、怪我の回復は順調でした。
しかし病室では、一人で過ごす時間が多く、今後のことや本当にまた試合ができるのか?
など不安なことばかり考えるようになり、毎日何をしても心がざわついていました。
また、たまに見るSNSでは、日々活躍してる周りの方々、同じ階級の選手達、さらに焦りと不安で気持ちが落ちることもありました。
けれど、その思いを誰にも言えず、言葉にもできず、胸の奥にしまい込んでいました。
そんなある日、ふと目に入ったのは、入院前に何かメモを取ろうと思って持ってきていた、一冊のノートでした。
ただの、何の変哲もないノート。
けれどそのときなんだか
「今の気持ちを書いてみよう」と、ふと思ったんです。
最初は、たった数行ですが、
・なんかモヤモヤしてる!
・本当に前みたいに動けるのか?
・大声で叫びたい!
そんなことを書き始めたんです。
そしたらその瞬間、不思議なことが起きたんです。
書いただけなのに、頭の中がスッと整理されていくんです。
まるで、もつれた糸がほぐれていくように。
書くことで「悩みの正体」が見えてくる
私たちは日々、いろんな感情を抱えながら生きています。
イライラ、不安、焦り、寂しさ、、、
でもそれらをちゃんと「言葉」にしていないことが多い。
だから、自分が何に悩んでいるのかすら見失ってしまう。
でも、「書く」という行為には、不思議な力がある。
実際に私も書いてみて気付いたんです。
思考や感情が紙の上に並ぶことで、「自分の内側」が見えるようになるんです。
私はこの日から、少しずつノートに気持ちを書くようになりました。
書くことで悩みを解決するというより、今の自分を知ることができると気付いたんです。
自分と向き合う時間が、人生を変えていく
書くことを続けるうちに、
- ずっと我慢していたこと
- 本当にやりたかったこと
- 叶えたかった夢
- 他人の目を気にしていた自分
- そして、本音にふたをしていたこと
ノートに書く内容は誰かに見せることもなく、誰にも気を使わなくてもいい。
正解も不正解もない。
思ったことをただ書き出すだけ。
書き出しているうちに、本当の自分が、ようやく呼吸を始めたような感じがしました。
そして、少しずつ自分の気持ちを大事にできるようになり、不思議と毎日の景色が、少しだけ違って見えるようになったんです。
「思考整理」は、誰にでもできる最初の一歩
私が始めた、書き出すというのはジャーナリングという自分自身と向き合い、ストレスを軽減する、書く瞑想とも呼ばれているものでした。
これは、ただのノートに思いを書くだけなんです。
ルールも、テクニックもいらない。
必要なのは、たった1つ。
「自分のために、少しの時間をつくること」です。
もし今、心がモヤモヤしていたり、
何かを変えたいと思っていることがあるのなら、ぜひ一度試してほしいです。
書くことで、必ず何かが見えてきます。
何にモヤモヤしていたのか、何にイライラしていたのか、
何が不安だったのか、
またずっと忘れていた、やりたかっと事や叶えたかった夢が見つかるかもしれません。
是非書き出してみてください。
次回は書くだけで、悩みが軽くなる理由
なぜ「書くだけ」で気持ちが軽くなるのか?
心理学や脳科学のことを調べたので、その理由を掘り下げて書いていきます。
楽しみにしててください。
ここまで呼んでくださり、ありがとうございます。